台風の動きが心配されましたが、今年は2013年大会の時とは異なり台風の影響による運送機関の乱れもなく
予定通りに大会の準備も進み開催となりました。
大会当日の天候は気持ち良く晴れて久米島の自然をたっぷり楽しめたのではないかと思います。
参加される選手のみなさんも記録を狙う方はほとんどおらず、逆戻りした夏を楽しみながら走っている様です。
選手は暑いレースを想定済みのため高気温・高湿度・無風の3条件が揃わなければ、例年熱中症・脱水症に
陥る人はほとんどいらっしゃいません。　今回も救急病院搬送はあったものの重症の方はいなかった様です。
例年にない北からの風が終日吹き、レースはもちろんその後のふれあいパーティーも、久米島タイムの
のどかな雰囲気で進行していきました。
無料の泡盛をたくさん味わい芝生で爆睡している選手も少なくありません。
パーティー会場はカチャーシーで盛り上がり、エイサーで締めくくりとなります。
レースやパーティー終了後にさぁーと会場から選手や応援の方がいなくなる大会は多いですが、久米島は陽が
落ちてもまだおしゃべりとお酒を楽しんでいるグループを月明かりに照らされて見ることができます。
そんな久米島マラソンの雰囲気は10年以上も全く変わることはなく、リピーターを惹きつけるのでしょう。
夏休みがなかったお忙しいみなさんへ、夏に逆戻りできる久米島マラソンにのんびり参加してみてください。

今回で14回目となる久米島マラソンツアーにも全国から多くのご参加をいただきました。
今年は出発1週間を切ってから予測の難しい台風24号の動きにヤキモキされた選手の方も多かったことでしょう。
台風接近により中止となった2009年の事が少し頭をよぎりましたが無事に開催されて本当に良かったの一言です。
金曜日まではまだ天気も悪く大会当日の天気が大変気になりましたが、土曜日のお昼前にはいつもの久米島の
青空が戻ってきました。
ツアーにご参加いただく多くの方が到着するお昼過ぎのフライトにあわせて空港へバスでお迎えに行きました。
久米島に到着されたみなさんの第一印象はやはり蒸し暑さだったのではないかと思います。
気温は27℃程ですが湿度が80%、カラカラ空気の各地から来た私達には気温以上の暑さと感じました。
ただ時折吹く北風は涼しく、大会当日も期待できそうな天気予報でした。
いよいよ大会当日です。　私達スタッフは日の出前の暗い内に会場へ向かいました。
きれいな星空を見ることができ、先ずは雨の心配は解消されました。
予報では晴れ、最高28℃最低23℃、湿度75%の天気でいつも通りの暑い久米島マラソンとなりそうです。
ツアーテントの準備をフルスタートの1時間前に終えて選手をお迎えしました。
ツアー設定の両ホテル共に会場まで徒歩移動が可能でとても便利です。
ツアーテントでは荷物のお預かりやドリンク、サプリメントなどもご用意してランナーのサポートをいたします。
久米島マラソンが初めてのランナーにとってこの気温はやはり不安な様子。　少しでもリラックスして走って
いただける様、走り方や楽しみ方についてワンポイントアドバイスをさせていただきました。
スタート30分前にみなさんでストレッチをして記念の集合写真を撮りました。
島のマラソンはのんびりムードで進行していきますが、特にこの久米島マラソンはそれが顕著です。
20分前からの開会式がおして気が付いたらスタート時刻を過ぎていたなんて年もあったほどです。
(最近はしっかりスケジュール通り進行しています) 　ゲストランナーの原裕美子さんから激励のあいさつと
アドバイスをいただき、7時30分にフルの選手が一斉にスタートしていきました。　
フルの選手をお見送り後、9時スタートのハーフ選手、10km、5kmのみなさんもツアーテントに来られました。
初レースとなる方も何名かいらっしゃいましたが、給水をしっかり摂ることと景色や沿道の地元応援の方々との
ふれあいも楽しんで走る様にお話ししてお見送りいたしました。
気温は例年通り高いですが、幸い早朝から北東の風が吹いており蒸し暑さは感じませんでした。
結局この日は完走パーティーが終了する夕刻まで風が止むことはなく、終わってみればここ数年で一番良い
気象コンディションだったかもしれません。
選手のみなさんは久米島の自然と沿道で一生懸命応援してくれる島民の温かさに感激されたことでしょう。
レース終了後の午後3時からはお待ちかねのふれあいパーティー。
夏に逆戻りした様な青空の下、数日前の心配はすっかり忘れ無料で振舞われる泡盛を飲みながらステージ前の
芝生ではあちこちで車座になってマラソン談義で盛り上がっています。
また、ツアーテントでも初参加の方、お一人参加の方々もみなさんすでに仲良くされていてほろ酔い気分で
楽しくされていました。
南の島のマラソン大会は天気の影響を大きく受ける事が多いため、開催可否を始め選手側にとっても移動交通機関
の運行状況を確認するなど都市マラソンと比較して気苦労が多いかもしれません。
しかしながら今回の様にその島の魅力が十分発揮された時、ランナーは完走した感動だけでなく何か別の感覚を、
例えば故郷に戻った時の懐かしさや落ち着く雰囲気、温もりの様なものを感じるのではないかと思います。
そしてまた参加してみようかなと・・・
私自身にとっても島の大会を愛し、その素晴らしい大会を全国へ伝えようと起業した頃の気持ちを思い出させて
もらえる大切な大会。　毎年好天とならなくとも荒天にだけはならないようにと願うばかりです。
月曜日も晴天に恵まれて夕刻帰りの方や火曜日帰りの方々は久米島の魅力をたっぷり楽しまれた様でした。
来年は気苦労なく晴天の下、久米島マラソンが開催されますことを祈っております。
まだ南の島のマラソン大会に参加されてことのない方は、ぜひぜひ一度参加してみてください。